【宇治市】里山にこんな学校があった!全校児童19人「笠取小学校」で学校林披露式典
令和8年(2026年)3月4日(水)、京都府宇治市の里山にある笠取小学校にて「学校林の披露式典」が行われました。

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学校林とは
笠取小学校から車で数分、歩いて10分程度の場所にある、自然いっぱいの林です。右手には大木が茂り、左手には小川が流れる…そんな場所。

自然豊かな土地であることから、60年以上も前から地元の方が植樹するなどして守ってきた大切な場所。子どもたちは、自然観察の場として活用してきました。

ただ倒木も多く、まずは小径づくりを行おうと考えていたところ、京都府や宇治市、公益社団法人みずほ教育福祉財団の協力もあり、ウッドデッキの設置も行えることに。
さらに、あるイベントで披露された京都市立芸術大学生の考案した茶室の設営も実現しました。この茶室は、イベントで3日だけ披露される予定だったもの。移設は簡単ではなかったそうですが、CSコーディネーターの内田さん(なんと本職は工務店)のご協力もあり、完成にこぎつけました。

小学生たちが考えた「笠取っ子の森」という名前がつけられ、看板も子どもたちが手作り。披露式典では、子どもたちによるお抹茶も振る舞われました。

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「未来の子どもたちのために…」そんな想いで、学校林を守ってこられた地元の方々も、大変喜ばれているそうです。学校林は「笠取っ子の森」として、これからもずっと子どもたちの成長を見守っていくことでしょう。
笠取小学校ってどんな学校?
特認入学制度導入校
京都府初の特認入学制度校です。
宇治市内在住であれば、学区外からも通うことができます。ただし対象者は新1年生のみで、6年間この学校へ通うことになります。平成13年度(2001年度)より導入されていて、初代卒業生は、30歳となりました。
全学年定員20名程度の少人数教育
令和7年度(2025年度)の生徒は19名。全学年一緒に学ぶこともあれば、高学年のみ、低学年のみという授業もあります。取材に行った日は、体育の授業を、小学3年生~6年生までが一緒に行っていました。

最大の特色は「探究学習」
笠取小学校の最大の魅力は「探究学習」に力を入れている点です。新しい学習指導要領に基づき、2020年から段階的に小学校で取り入れられていますが、まだまだ浸透していないのが現状。
しかし笠取小学校では、「探究学習」という言葉が知られていなかった時代から、「気づきの質を高め、探究心を育てる学習」を行ってきたそう。
しかも、高学年だけでなく小学1年生から学びは始まります。小学校のホームページには「笠取っ子たちの学び」として記録されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
地域との関わりで大きく成長する子どもたち
特認校生は、資源を生かした活動を行い、豊かな自然を体験できることも大きな魅力です。
笠取小学校でも、大川校長先生、CSコーディネーターの内田さんを始め、地域の方の協力のもと運営されています。

左:大川校長先生 右:CSコーディネーター内田さん
子どもたちは、「米づくり」「畑作業」「干し柿づくり」「木工作業」「乗馬」「ゴルフ」など、さまざまなことを体験します。これらは、学校だけでなく地域の方々の協力があってこそだと、校長先生はおっしゃいます。

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また、子どもたちは自分でテーマを見つけ、調べ、考え、発表する。その積み重ねが6年間続くことで、大きく成長していくそうです。

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さらに特徴的なのが「学校運営協議会」。校長先生や地域の方が学校の運営について話し合う場に、5・6年生の児童も参加。最初は発言できなかった子どもたちも、回を重ねるうちに少しずつ自分の思いを言葉にできるようになっていくのだとか。

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「子どもたちの声を学校づくりに生かしたい」
そんな思いが込められた、里山の小さな学校、それが「笠取小学校」なのです。
笠取小学校ホームページはこちら
参考資料:特認校制度について(令和8年度)
▼「宇治市立笠取小学校」はこちら






