【宇治市】いけばな街道2021が今年も開催されました
2021年10月30日(土)・31日(日)、宇治橋通り商店街にて『いけばな街道2021』が開催されました。
いけばな街道は、認知症など外出が困難な状況の人が、いけばなを通して社会参加することなどを目的に開催されています。
メインのお花として選ばれているのは「スターチス」。スターチスの花言葉は「途絶えぬ記憶、変わらぬ心」。まさにこのいけばな街道の目的にぴったりのお花ですね。ドライフラワーにしても、これだけの美しさを保てるお花なんですよ。
この花珠やペットボトルの作品は、市内の高齢者施設、障がい者施設の皆様ほか、たくさんの地域の方々によってつくられたものです。
花珠を飾るメイン会場は2箇所ですが、共催の商店街の約30のお店の前には、認知症の方々が生けられたいけばなが飾られます。
メッセージカードがつけられたものもありましたよ。
『いけばな街道2021』の主催をされ、花珠作りやいけばなの準備に深く携わっていらっしゃるのは、いけばな療法士の浅井さんです。以前、号外NETで紹介した「花とこころのサロン」の講師もされています。
このイベントを通じて、誰もがその人らしく社会参加する機会を花やいけばなを通してつくりたいと尽力されていて「来年以降も、継続していきたい」とおっしゃいます。
実はいけばな街道2021は、宇治だけの取り組みではありません。2021年は、福島、東京、愛知、奈良、そして京都の参加者が協力して、YouTubeによるライブ配信も行なわれました。
宇治市は「認知症の人にやさしいまち」として、全国でも先進的な取り組みをしている地域でもあります。こうしたイベントを通じて多くの方に認知され、街全体、そして全国へと広がるような取り組みが続いていったらステキですね。
▼『いけばな街道2021』が開催された宇治橋通り商店街はこのあたりです。