【宇治市】靴磨きの集荷サービスも。若きシューシャイナーが目指す世界とは
2022年より、地元宇治を拠点にシューシャイナー(靴磨き職人)として活動中の赤塚誠さん(M|A靴磨きin宇治)。
靴磨き職人になるまでは、ローブランドからハイブランドまで、洋服、靴、高級時計などさまざまなアパレル業に携わっていたそう。
ある日、初代靴磨き世界チャンピオンの長谷川裕也氏に靴を磨いてもらったことをきっかけに、シューシャイナーを目指すことを決意。何とその場で弟子入りを志願したのだとか。
東京港区にある「Brift H(ブリフトアッシュ)」で修行を始め、1年後には靴を磨きながらカクテルが飲める「THE SHOESHINE & BAR(ザ シューシャイン アンド バー)」の責任者となられます。
確かな技術を身につけた後、地元へ戻りシューシャイナーとして独立。靴を磨いてもらうために、靴をお店まで持ってきていただくのは面倒だろうと、集荷・配送をメインとしたスタイルで仕事を始められました。
現在は40代以上の方からの靴磨きの依頼が多いそうですが、これからは若い世代にもこうした仕事があることを知ってもらいたいとおっしゃいます。
最近は革靴やカバンだけでなく、スニーカーのお手入れの依頼も増えているそうですよ。
この日は、イベント出店されている様子を取材させていただいたのですが、ちょうどお客様が来店されました。京都新聞に掲載されていた赤塚さんを見て、靴磨きを頼みたいと思われていたそう。
早速、その日に履かれていたスニーカー磨きを依頼されていましたよ。
靴紐や靴周りの毛羽立ちをライターの火であぶることでおさえたり、ブラシを使い分けたり、クリームも布で塗り込むだけでなく、素手で塗り込んだりと、さまざまな技を使って仕上げていかれます。
靴を磨くといっても、お客様によって「ピカピカに磨いてほしい」「マットに仕上げてほしい」「味となっている汚れは残しほしい」など、要望はさまざま。
しっかりとお話しを聞き、その方のファッションスタイルを見極め、ご希望どおりに仕上げるのがプロの技なのだと感じました。
革製品は、しっかりと手入れすることで長く使うことができます。また、足元のオシャレに気を使うことは心の余裕を生むことにもつながるのでは…とおっしゃいます。
長くアパレル業に携わってこられたということで、接客トークもすばらしい赤塚さん。「靴を磨く」ことを通して、地域のお客様とのつながりを深め、幸せな人を増やしたい。そう語る赤塚さんが描く世界は、まだまだ広がりをみせそうです。
赤塚さんへの依頼は、InstagramやLINEから行うことができます。
▼「M|A靴磨きin宇治」
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